菅沼 正夫(Masao Suganuma)
2~6人 30分 9歳~
ゲーム概要
茶器の買付人となり、リアルタイムに茶器を購入し、できるだけ高く売ることでお金を増やしていくゲームです。
最も多くお金を稼ぐことを目指します。
時は江戸中期、あなたは有名茶器店の主人が求める茶器を、全国各地をまわって仕入れる仕事をしています。
あなたは毎月の給金に加え、商品の仕入れ価格と主人の買取価格の差を、報酬として受け取ることができます。
(「すきもの」ゲームマニュアルより)
- 他プレイヤーと競うリアルタイムアクション
- 茶器カードを集めて売却してお金を得る
- カードを覚えておく記憶力勝負
- 実在する茶器の絵柄が美麗
- 箱がコンパクト
- リアルタイムアクションが苦手な人(ただし遅くても十分カバーできる)
- 若干、入手性が悪い(2021/11/23現在…せっかく面白いのに、もったいない)

プレイヤーは茶器の買付人となり、与えられた給金の範囲でいくつかに分けられたカードの山からいずれかを選び、リアルタイムで茶器を買い付けます。
全員が買い付け終了すると、先程のリアルタイム買い付けを終了した順で現在の場にある売却候補(所望品一覧)の茶器を売却していきます。
基本は売却候補の茶器を探し出して購入し、買取額との差額を利益としてお金を増やしていきますが、茶器が売られるたびにその買取価格はどんどん下がっていきます。

全員が売却終了(売却しなくてもいい)すると次のラウンドとなり、売却候補の茶器の入れ替え・価値の上昇の処理を行います。
これを繰り返していき、早く50両を達成するのが目的となります。

終了と勝利条件
- 全員が商品を売り終えたときに、50両以上をもつプレイヤーがいたとき
・終了時、最も多くお金を稼いでいる
ゲームレビュー
「すきもの」は茶道を好む人の「数寄者」のことですね。
茶器の山札は「東海道」「山陽道」などと日本各地をあらわした8つの地区として表現され、どこの地区に欲しい茶器があったのかを何となくでも記憶しておいて、いざ売却候補になったらその茶器の買い付けを目指すのが面白いです。

なお、ラウンドを経て茶器の希少度が上がっていくと、天下の名品となります。
こうなると高額買取品となる代わりに、1品売却で売却候補から外れてしまいます!(残ったのは贋作扱い?)
毎ラウンド少しづつ売却候補の茶器が変わっていくので、ギャンブルになりますが事前に見越して仕入れておいて大量売却を狙うとか、堅実に買い付け・売却を行いながら天下の名品を狙うといった戦術の自由度も考えられるのが良いですね。
茶器の購入にリアルタイム性を取り入れたことで「早いもの勝ち」、ギャンブル要素も含めて全国各地から良い品を仕入れてくる「目利き」、希少度に応じた「価格変動」などゲームのテーマとシステムが合致している素晴らしいゲームデザインだと思います。
実在する茶器の名称が漢字で難しい面もありますが、絵で見て判断できるので推奨年齢くらいであれば特に問題ないと思います。

人数も6人までプレイできて、待ち時間もあまり発生しないのが嬉しいですね。
我が家でプレイするときは、買い付け時に最後の一人になった場合は1分程度の時間制限を設けて買い付け終了するようにしていますが、年齢差がある場合などは臨機応変にやっています。
家族の感想

手軽な時間内で先を読む戦術と記憶力、そして運の要素がバランス良く大人も子供も真剣に集中できる楽しいゲームです。茶器を買い集めて高く売るのを狙うというテーマと、システムがうまくかみ合っており、茶器の買い付けに奔走するのが面白い。
ゲーム情報
ゲームデザイン | 菅沼 正夫(Masao Suganuma) |
アートワーク | ― |
制作/販売 | グランディング(Grounding) |
受賞歴など | ― |
ゲーム名 | すきもの |
原 題 | すきもの |
プレイ人数 | 2~6人 |
対象年令 | 9歳~ |
プレイ時間 | 30分 |
参考価格(¥) | 4,200円 |
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