Wolfgang Warsch(ヴォルフガング・ヴァルシュ)
2~4人 45分 10歳~
ゲーム概要
薬袋に入れた薬の材料チップを引いていき、できるだけバーストしないように、たくさんの材料を鍋にいれることで勝利点を得ていくゲームです。
- 材料チップの組合わせを考えて、薬袋(バッグ)のチップを構築
- バーストしないようドキドキしながらのチキンレース
- 同時に手番を進めていくので、待ち時間は少なめ
- ソロプレイ気味で、相互作用は少なめ
ゲームのテーマは、クアドリングブルグという都市で、材料を入れればいれるほど効果が高いという魔法の治療薬を披露するというものです。
中央にゲームの進行ボードを置き、各プレイヤーは各自で鍋と黒い薬袋をもちます。
全部で9ラウンドを行い、毎ラウンド、薬袋から材料チップを取り出して鍋に投入していくのが主なアクションとなります。

初めにボーナスカードを引き、ルビーの臨時獲得やバースト効果の低減など、そのラウンドでおきるイベントを決めます。
イベント決定後、各自で薬袋からチップを取り出していき、鍋に投入していきます。
基本的にはチップに記された数字だけ、鍋のマス目を進めますので大きな数字だと、たくさん進めることになります。
白チップの数字合計が7を超えるとバーストとなり、その時点でチップを引くことができません。また通常行える「勝利点獲得」「チップの購入」のステップのうち、どちらかしか選べません。

全員がバーストまたはチップをひくのを止めると宣言することで、1ラウンドが終了します。
ラウンド終了時、ボーナスダイス、各種チップの効果やルビーの獲得、勝利点の獲得、チップの購入を行います。
鍋のマスを進めるほど、勝利点と評価点(チップ購入につかえる)が高くなります。

購入するチップは1~2枚までで、購入価格が決められており、効果が高いものほど高額になります。
こうして、最終ラウンドまですすめていきます。
各薬材の効果は、ゲームごとに選んだタイルによります。
追加でチップを引く効果であったり、進むマスをブーストしたり、白チップを袋に戻したりといった効果があります。

終了と勝利条件
- 全9ラウンドが終わる
- ゲーム終了時、勝利点が最も高い
ゲームレビュー
薬の材料は、組み合わせによって効果が大きくなることがあるので、そのあたりも考えながら新たなチップを獲得していきます。
とはいえ、そこまでコンビネーションはガチガチではないので、うまくハマればラッキー!という感覚で材料を放り込んでおく感触です。

初期のチップが少ないうちは、勝利点が伸びないので多少バーストしても影響は少ないのでガンガン攻めていけます。
後半、各プレイヤーのチップもそれなりに増えてくると、バーストしにくくなるため勝利点を得られやすくなるので、むやみにバーストすると他のプレイヤーと差がついてしまいます。

また、運の要素もあるので、運が悪いとさっぱり勝利点が伸びないこともあります。
ただ、勝利点の差がついた場合でも、救済措置として「ねずみのしっぽ」効果でスタートマスの位置を後ろに動かせますので、一人が突出しないように上手くゲームバランスがとられていますね。

クアックサルバーとは、ドイツ語え「やぶ医者」だそうで。
ときどき鍋を爆発させる薬師なので、むべなるかな、という感じですね。
チップの効果を頭に入れて遊ぶことになりますが、毎ラウンドやることはシンプルに順番でまとまっていますので、難しくなく、時間も中量級であるため丁度いい面白さです!
家族と友人の感想

面白い!ドイツ年間ゲーム大賞のエキスパート部門受賞ということで、45分と中量級で皆さんの評価もよかったので購入してみました。プレイするとあっというまに終わってしまいますが、チップをひいてくるドキドキ感がたのしく、またチップをどのように買って構築していくかが楽しいです。ただ、購入される場合は、プレミア価格がついていないかどうか注意です。

ラウンドが終わるときに、材料を選んで買っていくのが楽しい。
ゲーム情報
ゲームデザイン | Wolfgang Warsch(ヴォルフガング・ヴァルシュ) |
アートワーク | Dennis Lohausen(デニス・ロハウゼン) |
制作/販売 | Schmidt Spiele(シュミット・シュピーレ) アークライト(ArclightGames) |
受賞歴など | ドイツ年間ゲーム大賞 2018年エキスパート部門受賞 |
ゲーム名 | クアックサルバー |
原 題 | Die Quacksalber von Quedlinburg |
プレイ人数 | 2~4人 |
対象年令 | 10歳~ |
プレイ時間 | 45分 |
参考価格(¥) | 6,050円 |
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