ゲームデザイナー:Jan Soukal、Michal Mikeš、Adam Španěl
1~4人 30分 8歳以上
スタイリッシュなコンポーネントの拡大再生産パズル
ゲーム概要
自分の持っているピースをつかってミニパズルを完成させることでポイントとピースが得られ、さらにピースを増やしたり、ピースをアップグレードしたりすることで、より大きなパズルを完成させていくゲームです。
- ルールはシンプルなパズルゲーム
- パズルピースの拡大再生産が面白い
- ひとつひとつのパズルの難易度は低め
構成品とルール概略
ゲームの構成品
- パズルピース 90個(9種×各10個)
- 白パズル 32枚
- 黒パズル 20枚
- プレイヤーガイド 4枚

ルール概略
特定のテーマはなく、コンポーネントの見た目どおりパズルを次々と完成させながら得点を獲得していくゲームです。
パズルのピースはレベル1~4まであり、スタート時に各プレイヤーはレベル1とレベル2を各一個づつもって始めます。

自分のターンでは、下記のアクションを3つ選んで実行します。
- 場に出ているパズルを1枚得る(4枚まで)
- レベル1のピースをとる
- ピースをアップグレードする
- 自分のパズルにピースを1個置く
- マスターアクション:自分の前の各パズルにそれぞれ1個づつまでピースを置く
(1ターンに一回まで)
なお、任意のアクションを選べるため、マスターアクションを除き、同じアクションを複数回選んでも構いません。
自分のパズルをピースで隙間なく埋めると、パズルが完成となり勝利点となります。
また、完成したパズルに使っていたピースは、すべて手元に戻ってきます。

終了条件・勝利条件
- 黒いパズルの山札が無くなって次のラウンドになる
- 最も得点を得る
ゲームレビュー
構成品について
外箱、取扱説明書、各パズルとピースなど、統一感のあるデザインでまとめられており、とてもスタイリッシュな印象を受けます。
シンプルながら上質なコンポーネントになっており、箱を開けたときは高級感すら感じますね。
パズルは厚紙を貼り合わせて作ってありますが、ピースの形に精度よく凹んでいますので、ピースをはめるとキッチリはまります

各ピースについてはツヤツヤとしており発色も良く、角が丸められていますので、つるつるとした手触りも上質感を演出しています。
スタイリッシュ系の常として(?)プレイヤーボードの字が小さいです...老眼にはつらいの。

ルールについて
ルールについては、手番でできるアクションさえ覚えてしまえば問題ないですし、各プレイヤーボードにも書かれているのでプレイしやすいですね。
ルールからわかるように、自分のピースをいかに最小限の手番でアップグレードしていくか、またマスターアクションを効果的につかうことで、いかに少ない手番で効率的にパズルを獲得していくかの計算が必要になります。
基本ルールに対し、改訂版のルールが出ているのですが、そちらの方がより戦略的に考える幅がひろがります。
「The Board Game Laboratory」さんのブログで、ゲームの版元まで確認をとられたうえで、改訂版ルールの紹介と日本語版のルールを配信されていますので、ぜひ参照してください。

プレイレビュー
ゲームのキモは、いかに効率よくピースをパズルに適用していくかにかかっているので、どういう順序でパズルを完成させ、ピースを取得し、マスターアクションをいかに使うかにかかっています。
そのため、ビギナーと経験者では差がつきやすく、いったん差ができると逆転の目があまりないゲームデザインになっています。
場に出てくるパズルにランダム性はありますが、よほど偏ったパズルが出ないと、やっぱり実力差はつきにくい。
ゲームデザイン上、ソロプレイ気味になり、また他のプレイヤーとの妨害要素もほぼ無いので、そういった手番の積み上げが生きることになります。
実力が拮抗した人同士であれば、白熱したゲームになりますが、黙々と手をつくっていく感じになるので、良くも悪くも相互作用があるゲーム好きの我が家では、あまり盛り上がりませんでした。
単にカッチリ先読みして、ゲームを進めるのが下手...なだけかも知れませぬ。

家族と友人の感想

どんどんピースを増やせて難しいパズルもできるようになるのが面白い。マスターアクションをうまく使うのがポイントだと思う。

ミニマルっぽいスタイリッシュなデザインに惹かれて購入してみました。日本語版の初版はあっという間に売り切れてしまったので、しばらくまってようやく再販されたので、入手できました。いかにパズルピースをうまく活かして先々の組合わせを考えながら、マスターアクションで一気に置き切るのが楽しいですね。BGGでも評価は高く、ゲームシステムを見たときは、面白くないわけがない!と思ったのですが、要素が色々詰め込まれているためなのか、なぜか物足りさもあって自分としてはソコソコといった評価でしょうか。
ゲーム情報
ゲームデザイン | Jan Soukal Michal Mikeš Adam Španěl |
アートワーク | Marek Loskot |
制作/販売 | Boardcubator s.r.o. HobbyJapan(ホビージャパン) |
受賞歴など | ― |
ゲーム名 | プロジェクトL |
原 題 | PROJECT L |
プレイ人数 | 1~4人 |
対象年令 | 8歳~ |
プレイ時間 | 30分 |
参考価格(¥) | 4,400円 |
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