Thomas Liesching
3~5人 45分 8歳~
急流に乗って、カヌーで宝石を集めまくる
ゲーム概要
2艘のカヌーをつかって、ナイアガラの滝から落ちないように、急流の川岸に落ちている宝石を拾い集めていくゲームです。
- 他のプレイヤーとの駆け引きが楽しい
- 豪華なコンポーネントで、流されるカヌーが面白い
ゲームの箱とボードを使って、宝石が落ちている川をつくり、透明な円盤を川に並べます。
この円盤が川の流れを表していて、上流から透明な円盤を押し込むと、もっとも下流側の円盤が滝から落ちてしまうというつくりになっています。
各プレイヤーは、1~6の数字が書かれたパドルカードと、雲マークのついたカード1枚の計7枚の使い切りとなるパドルカードを受け取ります。

毎ラウンド、この中の1枚を選んで伏せて出し、全員が出し終わったらスタートプレイヤー順にオープンにします。
上流の桟橋からスタートとなる自分のカヌーを、カードの数字分ぴったりだけ円盤を移動させることができます。

こうしてカヌーを移動させていき、宝石がある場所にたどり着ければ、自分の番の最初か最後にパドルポイント2ポイント分支払って宝石を獲得できます。
また、宝石を積んだ他のプレイヤーのカヌーと一緒の円盤に載ったときは、相手から宝石を奪うことができます。
雲マークのついたカードを出すと、カヌーの移動はできませんが、天気を晴れ方向か雨方向に変更できます。

全員のアクションが終わった後、円盤を上流から差し込んで下流へと流していき、滝からカヌーが落ちてしまうとカヌーが失われてしまいます(宝石を支払って買い直すことが可能です。)。
このとき、もっとも小さいパドルカードの数字と天候によって円盤の入れる枚数が変わります。
これらを繰り返し、7枚のカードを使い切ったら、またパドルカードは7枚手元に戻ってきます。

最終的に、誰かが5種類の宝石をすべて集めるか、同じ宝石を4つ集める、またはいずれかの宝石を7個集めるとゲーム終了となります。
終了と勝利条件
- 誰かが以下の勝利条件を満たす
- 5種類の宝石を集める
- 同じ種類の宝石を4つ集める
- いずれかの宝石を7つ集める
ゲームレビュー
他のプレイヤーが何を出すのか予想しながら、自分の手を考えるのが面白いです。
大人同士でも、相手の出すカードを考えながら、がっつり計画をたてて競い合うと、シビアなゲームになっちゃいます。

とはいえ、人数5人とかでやると、誰かは低めの数字を出す展開が多いので、ゆったり目の川の流れになりますね。
そういう意味では、人数が少ない方がシビアな展開になることが多いかもしれません。
悪天候の際に、みんなのパドルカードの数字が大きいと、カヌーが全然上流に進みません。
皆で全力で漕いでもさっぱり進まないので面白いですね(絵面的に)。

家族と友人の感想

カードをうまく出していって、他の人を滝から落とすのも面白い。色々計算して、それでも思うように行かないところが楽しい。

遊ぶ相手によって、まったり進行にもできますし、シビアな読み合いゲームにもなったりするので、懐が深いとも言えますね。セットアップもそれほどまで手間ではないものの、素敵な仕掛けになっていて、川の流れと、滝の前の分岐がよくできています。我が家では小学生中学年くらいの子たちとよく遊んでいますね。

ゲーム情報
ゲームデザイン | Thomas Liesching |
アートワーク | Victor Boden |
制作/販売 | zoch zum spielen |
受賞歴など | ドイツ年間ゲーム大賞2005年大賞 |
ゲーム名 | ナイアガラ |
原 題 | NIAGARA |
プレイ人数 | 3~5人 |
対象年令 | 8歳~ |
プレイ時間 | 45分 |
参考価格(¥) | 6,000円 |
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