花見小路(Hanamikoji)【ボードゲーム紹介】

~20分

中山 宏太Nakayama Kota
2人   15分   10歳~

ゲーム概要

目 的

2人専用ゲームで、花見小路にいる芸者を4人迎えるか、芸者のもつ魅力値を11以上集めます。
いずれかを達成したプレイヤーが勝利者となります。

ゲームテーマ

古都で最も華やかな花見小路へようこそ!
街にはきれいな料亭が並び、芸者と呼ばれる魅力的な女性たちが、自らの芸をお客さんへ披露しています。その芸も、麗しさで満たされているものです。
夜が深くなり、灯篭が石畳の道を照らす頃には、道の側にいつも、古くて気品にあふれた格子から明かりが漏れています。その中を覗くと、幻想的な情景が、無限に続くかのように広がっています。
あなたはとある高級料亭の老舗に行く付けの客の1人です。花見小路にいる7人の名高い芸者たちを迎えるために、他の客たちと争っています。古都と礼儀の伝統文化に習い、彼女たちの気を引くために、彼女たちの芸で使用される伝統的な道具を集め、それらをプレゼントしましょう。

取扱説明書より

おすすめポイント
  • 15分程度と短い時間で決着がつく
  • シンプルなルールながら、駆引きが楽しい
要検討ポイント
  • 「バトルライン」と比べると、シンプル。

構成品とルール概略

ゲームの構成品

  • 芸者カード 7枚
  • 道具カード 21枚
  • アクションタイル 4種×2
  • 勝利マーカー 7枚

ルール概略

中央に並べた7枚の芸者カードに対し、対戦相手と芸者に対応した道具カードを出し合って、それぞれの芸者に対し、より多くの道具カードを出したプレイヤーがその芸者を迎えることができます。

どちらかが勝利条件を満たすまで、ゲームを繰り返し行います。
一番初めのスタート時は中央に並べた芸者カードの上に勝利マーカーを配置します。

次に、1ラウンドごとに山札から1枚抜き取りゲームから除外し、それぞれのプレイヤーに6枚づつ手札として道具カードを配ります。

1ラウンドの間、プレイヤーは交互に手番を行い、山札から1枚のカードを引いてから、次の4つのアクションのいずれかを行います。
(アクションは使い切りで、必ず4つのうち一つを行う)

1 密約:手札の1枚を裏向きで伏せ、ラウンドの最後に公開して自分の側に置く。

2 取捨:手札を2枚裏向きで伏せ、このラウンドでは誰も使用できない(廃棄する)。

3 贈与:手札を3枚選び、相手に1枚選ばせて残った2枚を自分の側に置く。

4 競争:手札から4枚選び、2枚づつのペアとして相手に片方のペアを選ばせ、残った2枚を自分の側に置く。

上記のアクションを交互に行い、それぞれ4つのアクションが終わったら各芸者ごとに道具カードを比べ合い、より多くの道具カードを持っているプレイヤー側に勝利マーカーを移動させます。

これにより決着がつかなかった場合は次のラウンドに移り、除外した1枚のカードを含めて一旦集めた道具カードの山札から新たに1枚を抜き取り、ゲームを開始します。

終了条件・勝利条件

終了条件 ・ 勝利条件
  • マーカー更新後、4人以上の芸者を迎える
  • マーカー更新後、迎えた芸者の魅力値の合計が11以上
  • 片方のプレイヤーが4人の芸者を迎え、もう片方が魅力値11以上となった場合は、魅力値11以上のプレイヤーが勝利

ゲームレビュー

構成品について

外箱は小箱サイズよりも少し大きめの箱で、外箱もピッタリサイズでしっかりしたつくりです。

構成品はカードとマーカーのみで構成されており、芸者カードはユーロサイズよりも大判サイズとなっていて厚手のカードではないですが、品質もしっかりしています。

芸者カードに書かれたイラストですが、完全に日本の芸者さんイメージというわけでは無いのですが、現代風でもありながら、彩色も独特の雰囲気があるのが良いですね。

ルールについて

毎ラウンド、4つのアクションを必ず行うことになりますが、どのアクションも絶妙なバランスで成り立っており、特に3枚のうち相手に1枚を取らせる、4枚のうち2枚ペアを相手に選ばせるというルールにしびれました。

これによって自分だけで完全に場を支配することはできず、相手があっての駆け引きが生まれてくるのが凄いです。

プレイレビュー

アクションができる選択肢が4つしかないので、多彩なアクションを選べるわけではなく制限されていますが、その4つのアクションをいつのタイミングでどれを行うのかという点で悩まされます。

変化していく局面に対して、どんどん戦術を更新していくという感触は少なく、相手の道具カードとアクションに注目しながらアクションを選択していく感じです。

多分に手札の運もありますが、「もう一回!」と短い時間で何度も遊びたくなりますので、家族で遊ぶにしても完全実力勝負にはならず、遊びやすいです。

また、コロンアークさんから発売されている版については、当方遊んだことがないのですが、4つ以外のアクションセットが用意されていて、さらに変化に富んだ遊び方ができるようです。

家族と友人の感想

カイチョ
カイチョ

私が持っているのは台湾のEmperorS4版になります。個人的には、お姉さんのしっとりしたデザインが好みで、こちらにしました。また、芸妓・芸者の呼称ですが、このページではゲームに記載の通り芸者で統一させてもらっています。
ルールがシンプルで短時間で遊べるため、家族でもよく遊んでいます。日本人デザイナーの方が考案し、テーマも和風でシンプルルールという完成された素敵なゲームですので、たくさん売れてほしいですね。

ナゴリー
ナゴリー

どのアクションをいつやるのかで、結果が変わるのでいつも悩んで選ぶのが楽しいです。

ゲーム情報

ゲームデザイン中山 宏太Nakayama Kota
アートワークMaisherly Chan
制作/販売EmperorS
受賞歴など
ゲーム名花見小路
原 題Hanamikoji
プレイ人数2人専用
対象年令10歳~
プレイ時間15分
参考価格(¥)1,800円

ドイツ語版(EmperorS4)


日本語版(コロンアーク)

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