エバーデール(Everdell)【ボードゲーム紹介】

~45分

James A. Wilson(ジェームズ・A・ウィルソン)
1~4人   40~80分   13歳~

動物たちと共に、豊かで素敵な街をつくろう

ゲーム概要

目 的

エバーデール谷を舞台に、ワーカーである動物コマ、また様々な能力を持った動物や建物のカードをつかって新しい街を開拓し、素敵な街をつくって勝利点を得ることを目指します。

ゲームテーマ

魅力あふれるエバーデール谷。そびえ立つ大樹の枝の下、森の動物たちの文明が花開いています。

霜の降りる冬から鈴の音が響く秋まで、多くの歳月を重ね、更なる土地を整え、新しい街を開拓する時が来ました。

あなたはそのような仕事に熱心な動物の群れのリーダーです。建物を建設し、やる気あふれる動物を迎え、年中行事の主催者となって、忙しい1年を過ごすことでしょう!

冬の月が昇る前に、あなたの街の上に太陽は微笑むでしょうか?(Arclight Gamesホームページ

おすすめポイント
  • ワーカーを使って街を発展させていく
  • 美麗なアートワーク
  • ワーカー配置かカード使用のシンプル2択
要検討ポイント
  • イラストは可愛いが、しっかりルールの理解が必要
広場

構成品とルール概略

ゲームの構成品

  • 動物&建物カード 128枚
  • 特殊イベントカード 16枚
  • 森カード 11枚
  • 果実、小枝、樹液、小石トークン
  • 勝利点トークン
  • 扉トークン 
  • 労働者コマ 4種✕6個
  • 基本イベントタイル 4枚
  • 8面体ダイス 1個
  • ゲーム盤 1枚
  • 永遠の樹 1セット(組立式)

ルール概略

自分がつくる街は、15枚のカードを上限としたカードで構成することができます。

配置するカードは、建物カードであったり、街の住人である動物カードであったりして、これらのカードはそれぞれ特別な能力を持っています。

15枚(例えば3✗5)で自分の街を形づくる

また、共通の場にはカードを出すためのリソースやカードを得られたり、勝利点を得られたりする区画(マス)があり、ワーカーを配置することでそれらを獲得できます。

「足」マークにワーカーを配置できる

なお、自分以外のプレイヤーの街であっても、「オープン」と書かれた他プレイヤーのカードスペースが空いていれば利用することもできます。

自分のワーカーコマをすべて使い、「次の季節の準備」を行うと季節が移り変わり、自分のワーカーコマをすべて手元に戻して、さらに追加のワーカーコマを獲得できます。

そのため、季節の移り変わるタイミングはプレイヤーによって異なることになり、最後の季節である秋を終えたプレイヤーからゲームを抜けていきます。

また、本ゲームには1人(ソロ)用ルールがあり、ラグワートという年老いたネズミと、その手下たちと対戦するというモードもあります。

終了条件・勝利条件

終了条件
  • 全員が4つの季節(冬~秋)を終える
勝利条件
  • もっとも勝利点を得る

ゲームレビュー

構成品について

まず、目を引くのが大きな組立式の「永遠の樹」です。

ここに季節が過ぎることで増えるワーカーコマや、その他のイベントカード、動物&建物カードをセットします。

実はこの樹を利用せずとも、ほぼゲームを進める上では問題ないので、無理に組み立てる必要はないのですが、やっぱりこうしたコンポーネントがあると雰囲気が良いですね。

ワーカーコマは木製で、動物の姿を模しており、カラーもよく考えられて作り込まれています。

ワーカーコマ かわいい

動物&建物カードのコメントやイラスト、さらにマニュアルには丁寧な世界観が説明されており、動物たちが織りなすファンタジックな世界の雰囲気がよく出ています。

イラストのタッチは盤面も含めて統一され、トークンやタイルのデザインも丁寧に作り込まれており、ゲームの雰囲気は非常に良いです。

また、リソースを表す小物として果実、小枝、樹液、小石がトークンで用意されており、それぞれ形や材質も変えてあるので、手触りも異なり質感も高く満足しています。

ルールについて

各プレイヤーのゲームの進め方によって、季節が終わるタイミングが変わるところは一つの特徴ではありますが、ゲームの内容としては比較的スタンダードなワーカープレイスメントゲームという印象です。

マニュアルに記載されているルール分量はそれなりにあり、カードに描かれているシンボルの意味を覚える必要があります。

また、建物には対応する動物があり、「農場」を建てておくと「旦那」カードが無償で置けるといったルールや、いつ、何が利用できるかのタイミングを把握しておく必要があります。

農場に旦那、夫人 果実を生み出し、セットで持っておくと最終的に勝利点ボーナスがある

しかし、手番で行うのはワーカーの配置かカードを配置する、またはカードを獲得するという基本はシンプルなシステムです。

そのため、初めはマニュアルを見つつマークなどを確認しながらプレイすることが多いと思いますが、一度ゲームを通しでやってみれば、手番でできることは割合簡単に覚えられます。

ボードゲームやビデオゲームをあまりプレイしたことが無い人が、いきなり遊ぶにはハードルが高めですが、雰囲気が気に入ってぜひ遊んでみたい!と思える方にはあまり苦にならないと思います。

プレイレビュー

手札の状況によって、ある程度はカードを出していく順番は決まりがちではありますが、どのようにカードを出してコンボをつくれば得点が伸びるのか、しっかり考えながら出していく必要があります。

カードの内容を把握して、どんなコンボができるのかが分かってこないと、なかなか勝ちにいけないゲームですが、カード構成などがわかってくると、より面白くなってきます。

建物を建てると、コストがかからず建物に対応する動物カードを出すことができ、またそれらのカードと組み合わせることで、コンビネーション効果が発揮できるカードを出すことができれば勝利点を多く得ることができます。

そのため、初見ではどうやって点数を伸ばせばよいのかわかりませんが、カードの種類を見て、どんなカードが何枚あって、どんな組み合わせをすれば効果的なのかを戦略的に考えることができると点数を伸ばすことができてきますね。

カード内容を考えてコンビネーションを考えないと面白みが出てこないですが、やり込んでいくことで上達するので、何度もプレイしたくなります。

毎ゲームごとにランダムに選べる森カード

まだそれほどやり込めていないのですが、ゲーム上に出現するカードの構成や、ちょっぴり不足しがちなリソースなどのゲームバランスは良好だと思います。

ゲームボードについても、毎回、森カードをランダムに引いて決める配置場所もあって、ゲームごとに違った展開を生みだしてくれるため、これも長く楽しめる要素だと思います。

総じて、ファンタジックな雰囲気ながら、しっかりとやり込み要素が高いレベルで用意されている良ゲームです。

また、拡張もいくつか発売されており、これもまた同じ世界観で世界を広げて遊べますね。

家族と友人の感想

カイチョ
カイチョ

アートワークの雰囲気が良く、カードのコンビネーションがあって考えどころが多そうなゲームだったので、購入してみました。まだ、あまり回数が遊べておらず、チョージョのナゴリーもプレイできていませんが、これからじっくりとやり込んでいきたいゲームです。そろそろナゴリーともやってみよう。

ゲーム情報

ゲームデザインJames A. Wilson(ジェームズ・A・ウィルソン)
アートワークAndrew Bosley(アンドリュー・ボスレー)
制作/販売STARLING GAMES
CMON Limited
アークライト(ArclightGames)
受賞歴など
ゲーム名エバーデール
原 題Everdell
プレイ人数1~4人
対象年令13歳~
プレイ時間40~80分
参考価格(¥)8,580円

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