KTR
2~5人 30分 10歳~
冒険者たちの力を合わせて、強力なドラゴンに立ち向かえ!
ゲーム概要
各プレイヤーが様々な個性をもつキャラクターを担当し、冒険を重ねてレベルアップやアイテムを獲得していき、参加者全員で邪悪なドラゴンを退治するというゲームです。
あなたは、ハヴィニア地方の街の近くに棲み着いてしまった邪悪なドラゴンを退治するために集まった冒険者の一人となります。
経験値をため、アイテムや武器を集め、決戦においてドラゴンを退治できれば勝利となります。
自在に空を飛ぶドラゴンを追い詰めて決戦に持ち込むには、ドラゴンの根城となっている5つの山を暴いてドラゴンの逃げ場を奪わなくてはいけません。
山の調査に手間取れば、危機を察知したドラゴンが容赦なく襲いかかってきます。
取扱説明書より
- 全員協力型ゲームでドラゴンを倒す
- メタルフィギュアなどの素敵なコンポーネント
- ゲームクリアには運の要素が大きい
構成品とルール概略
ゲームの構成品
- メタル製ミニチュア 5体
- キャラクターシート 5枚
- ゲームボード 1枚
- トークンシート 1枚
- ダイス 13個
- タブレット(トークン) 16個
- チャートシート 1枚

ルール概略
各プレイヤーは一人のキャラクターを選び、キャラクターシートや体力やレベルを示すトークン類をそれぞれ受け取ります。

キャラクターたちは、「冒険フェイズ」でマップ上を冒険してドラゴンの隠れがある5つの山を調査していきます。
調査していく中で、各キャラクターは経験値を獲得したり、アイテムを獲得することで強く成長していきます。
こうして冒険を続け、5つある山すべてを調査できると、ドラゴンを追い詰めたことになり、「決戦フェイズ」に移ります。

決戦フェイズにおいて、誰か一人でも生き残った状態でドラゴンを討伐することができれば、全員がゲームに勝利したことになります。
また、冒険中にあまり時間をかけすぎると、ドラゴンの警戒心(ドラゴンゲージ)が最大となり「ドラゴンランページ」が発生し、ドラゴンの攻撃を2回受けてから決戦フェイズに突入することになりますので不利な戦いとなってしまいます。
終了条件・勝利条件
- ドラゴンを討伐する
- 「冒険フェイズ」で誰かが一人でも死亡(ゲームオーバー)
- 「決戦フェイズ」で全てのキャラクターが死亡(ゲームオーバー)
- ドラゴンを討伐する
ゲームレビュー
構成品について
ゲームボードはA3サイズの厚紙製で、それほど大きくありませんが、派手ではない抑えた色調のイラストデザインが美しく、独特の世界観をもったイラストが描かれています。
また、紙の厚みはありませんが、各キャラクターカードは同じ色調で美麗なタッチでキャラクターが描かれているのも素敵です。

キャラクターのコマはメタルフィギュアで、そのままでも十分カッコいいですが、塗装をしてあげるとより一層愛着がわきます。
私は、ジャイアントホビー(GIANTHOBBY)さんで購入当時にセット販売されていた塗料を買って、簡単ペイントで仕上げました。
あとは、ジャラジャラといっぱいある小さめのダイス、きれいで透明なトークンなどが専用の透明ケースで仕切られた箱に入っています。
ルールについて
良くも悪くも往年のTRPG的な、ダイスを振って、いろいろなイベントを解決していくというダイスゲームです。
慣れてしまえば問題ないですが、移動のルールや冒険の判定、ドラゴンのアクションなどそれぞれ判定表を確認しながら進めていく感じです。
ただ、それらの必要な表はゲームボードにもまとめられており、大枠のルールをおさえてしまえば、それ程困るわけではありません。
クリティカル(大成功)やファンブル(大失敗)もあり、サイコロ運がゲームの結果に影響する度合いが強めでしょうか。

プレイレビュー
美麗なイラストや、メタルフィギュアなどが気分を盛り上げてくれ、ファンタジーの雰囲気がサイコーのゲームです。
ファンタジー世界を舞台に協力プレイでドラゴン退治と聞けば、買わずにはいられませんでした。
何度かプレイして感じたゲームバランスとしては、素人の感覚的にはなりますが、ドラゴンに勝つためには多くの面でダイス運に左右されるのが惜しいところかなと思います。
ここぞの時にファンブルが出てしまうとか、ダイスで決定されるいわゆるRPG的な感覚ですが、ダイスを2個振って判定するとか確率でダイス目に偏りを出すとか、もう少し出目を操作できるなどすれば、運だけでないゲーム性が得られたような気がします。
決戦フェイズにおいては、もう少しプレイヤーの裁量というか、例えばガードや回避を選択することでドラゴンの攻撃を回避したりできると、TRPGやコンピュータRPGのような戦闘に関与する状況が生まれるように思いました。
ただ、それはそれでゲームバランスをとるのが難しく、本作はシンプルかつ短時間で明確な決着がつくというシステムを採用したということだと考えています。
あと少しゲームバランスを煮詰めることができるようにも感じますが、ドラゴンの凶悪な強さに対抗するには、最善手をとりながらも運も必要、ということかもしれません。

単純に時間をかけてレベルアップを狙っていっても、ドラゴンが暴れ出すので無制限にレベルMAXまでもっていくのは難しく、なんとか最後の戦いになっても一撃で死んでしまったりというゲームバランスです。
必死に鍛えたキャラクターがサックリ死んでしまう無常さはありますが、30分程度の短いゲームなのですぐにリプレイしやすく、ままダイス運で勝ったりしちゃうときがありますが、勝てたときの喜びはひとしおです。

題名の「ドラスレ」は、よくあるDragonSlayer(ドラゴン殺し)かと思いきや、「DORASURE」なんですね。どういう意味だろう?
また、キャラクターやクエストなどが拡張される拡張版が多数発売されています。
残念ながら自分は購入していませんが、ソロプレイ向けの拡張もありますよ。
家族と友人の感想

うーん惜しいな~メタルフィギュアとかゲームボードなどのコンポーネントは良いんだけどな~というのが正直な感想です。箱サイズも薄めで色々とちょうど良いのですが、レビューの通りのゲーム性なので、あんまりリピートしていません。10回は遊んだかな。ただ、ドラゴンにはなんとか勝てるというバランス調整なのであって、TRPG経験者や王道ファンタジー好きの方は、プレイできるチャンスが有れば、一度やってみてくださいね。
個人的にはハンターがお気に入りです。
ドラゴンでバスターといえば剣かもしれませんが。兜割りっ!

ゲーム情報
ゲームデザイン | KTR |
アートワーク | 赤井てら(Tera Akai) |
制作/販売 | ジャイアントホビー(GIANTHOBBY) |
受賞歴など | ― |
ゲーム名 | ドラスレ |
原 題 | DORASURE |
プレイ人数 | 2~5人 |
対象年令 | 10歳~ |
プレイ時間 | 30分 |
参考価格(¥) | 3,973円 |

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