ドミニオン(DOMINION)【ボードゲーム紹介】

~30分

ドナルド・ヴァッカリーノ(Donald X. Vaccarino)
2~4人   30分   8歳~

ゲーム概要

テーマとしては、お金や陰謀など様々な手段をつかって自分の王国(ドミニオン)を領土拡張していくというものです。

目 的

場に出ているカードを獲得しながら、自分の山札(デッキ)を強化していき、勝利点を獲得していくゲームです。
カードのコンビネーション(コンボ)を考えてデッキを構築するのが最高に楽しいです。

ゲームテーマ

君はかつて両親が領主を務めていた領地を治めている。川が流れ、常緑樹が茂っている小さいながらも素敵な王国だ。でも君は両親とは違って、野心がある。王国をもっと大きくし、もっと素敵にしたい。もっと多くの川を領土に入れたいし、もっと色んな樹がある国にしたい。

君は領地を欲している。四方八方を見渡すとちっぽけな地主の土地や、ほとんど無法地帯になりそうな土地が点々としている。君はこの恵まれない不幸な人たちに文明を与え、この人々を自らの旗の下に結集させることを決意したのだ。

しかし、物事は一筋縄ではいかないもの。というのは、ほかにも君と全く同じ考えを持った領主がいるのだ。君は彼らにとって手付かずの土地を先んじてなるだけ多く自分の物にしなければならない。

そのために君は家臣を雇い、建物を建て、城を大きくし、小箱を宝物でいっぱいにすることにした。君の両親は快く思ってくれないかもしれないが、母方の祖父母はきっと喜んでくれるだろう。

ホビージャパンホームページより

おすすめポイント
  • 基本ルールは簡単で取っつきやっすい
  • 多彩なカード効果を組合わせて大きな成果をあげる
  • ゲームごとに場のカードを変えられるので飽きない
  • カードの引き運と戦略バランスが絶妙で奥深い
要検討ポイント
  • カード効果テキストを読んで考える必要あり
  • カードコンボを考えないと勝てない(とはいえ簡単コンボで勝てることも)

初めに基本的なルールを覚える必要はありますが、1度プレイしてゲームシステムに慣れると、どうカードを入手していけばいいのか、わかってくると思います。

基本ルールそのものは難しくなく、8歳くらいであればすんなり理解できると思います。
まずは手順を覚えれば、後は自然にゲーム中の用語にもなじんでしまいますよ。

なにはともあれ、まずは一度やってみるのがゲームを始める秘訣(?)です。

場(サプライ)に置かれた、多彩な効果を持つ王国カード

ざっくり説明ですが、まずは10枚の自分専用山札と、そのなかから5枚の手札が配られます。

自分の番が回ってくると、順番に手番を行っていきますが、次のようにいくつかの手順があります。
・アクションフェイズ
・購入フェイズ
・クリーンアップフェイズ

アクションフェイズ

アクションフェーズでは、自分の手札にあるアクションカードを用いてアクションを行っていくことになります。

基本的に1アクションしかできませんが、王国カードの効果でアクション回数を増やすこともできます。
アクションカードがない場合は、アクションフェイズを飛ばします。

購入フェイズ

アクションで得た一時的なお金と、手札の財宝カード(銅貨とか金貨とか)を出すことで得られるお金をつかって場のカードを1枚だけ買うことができます。

場(サプライ)に置いてある10種のカード(王国カード)か、財宝カード、勝利点カードを1枚買えます。

各カードには購入金額が決められていますので、その分だけお金を用意する必要があります。

お金で買える財宝カード。左下がお値段で、左端の銅貨は0金(無料)。
クリーンアップフェイズ

使ったカードと手札をすべて捨てて、新たに自分専用の山札から5枚を引き、次のラウンドの手札とします。

このとき、山札が5枚に満たない場合は、捨てたカードをシャッフルして新たな山札とします。
(つまり、じぶんの山札がぐるぐる回ってくるんですね)

これを繰り返し、ゲーム終了の条件までに勝利点を得ていく流れになります。

終了と勝利条件

終了条件
  • 勝利点カード「属州」がすべてなくなる
  • 場(サプライ)の王国カードのうちが3つ(3種)がなくなる
勝利条件
  • ゲーム終了時に最も勝利点を多く獲得する

ゲームレビュー

見た目は様々なカード効果や、ルールがあって難しそう…と感じる方もおられると思いますが、基本ルールはシンプルでわかりやすいです。

単に買えるカードを買っていくだけでは、簡単には勝てませんが初めのころは「村」+「鍛冶屋」+「金貨」といったコンボだけでも強かったりします。

手札は5枚、頼りになる「村」と「鍛冶屋」のオヤジ。

ゲーム概要のとおり、ルールはシンプルなのですが高額な勝利点カードである「属州」(8金かかります)を手に入れられるよう、どうすれば5枚の手札でお金をつくれるのか考えていくのが面白いです。

初めは銅貨7枚と屋敷(勝利点1)3枚しか持っていませんので、手札が5枚のため、最高でも5金しか得られません。

そこで基本的には銀貨や金貨、カードをブーストする王国カードを増やして5枚で出せるお金を増やすことを狙っていきます。

「村」などのカードでアクションをふやしたり、「鍛冶屋」でカードを追加で引いたりできますが、ただ引くだけではお金が増えませんので、そのほかのカードと組み合わせていきます。

通常の勝利点カードはゲーム終了まで基本的には何の役にも立たないので、早く手に入れても邪魔カードになってしまいますので購入タイミングも重要です。

初期の「屋敷」カードなど邪魔なカードを減らす、廃棄(自分山札から永久に捨てる)アクションを使って山札を圧縮。
邪魔カードをものともせず、とにかく山札を引き切るコンボを目指す。
ひらすらお金の出力を増やして「属州」を早期に買切って勝利する。

緑色の勝利点カードと-1勝利点の「呪い」カード

これらの戦術の組合わせや、他にも特殊なカードを軸にした戦術もあり、他プレイヤーの動向をみながら知恵をしぼり、柔軟に山札(デッキ)を構築するのが楽しい!

他のゲーム同様、相当テストプレイを重ねた結果だと思いますが、拡張版を含め多彩なカードがあるものの、高い次元でゲームバランスが保たれています。

TCGがアイデアのベースとは思いますが、単体のゲームとして昇華されており、プレイヤーのスタート手札も一緒なので公平に競技性が保たれているのも好きなポイントです。

ゲームに慣れれば慣れるほど、また戦略を学べば学ぶほど強くなれるプラチナゲームだと思います。

私は「基本セット」と拡張の「陰謀」、「海辺」(第二版)、「異郷」(第二版)しか所持していませんが、また拡張は手に入れたいと思っています。

近年は転売が多く、プレミア価格なので買っていませんが、通常価格で見かけたら買うつもりです。

いや、なんかレビュー書いていると遊びたくなってきました。

家族と友人の感想

カイチョ
カイチョ

カード運もありつつ、考えれば考えるだけ強くなれるのが最高です。
場の王国カード(サプライ)を変えることで繰り返し何度でも遊べるので、じーさんになってもプレイし続けたいですね。

ゲーム情報

ゲームデザインDonald X. Vaccarino(ドナルド・ヴァッカリーノ)
アートワークMatthias Catrein(マサイアス・カトライン)
Tomasz Jedruszek(トマシュ・イェドゥルスツェク)
Julien Delval(ジュリアン・デルヴァル)
制作/販売Rio Grande Games(リオ グランデ ゲームス)
ホビージャパン(HobbyJAPAN)
受賞歴など2009年ドイツ年間ゲーム大賞受賞
ゲーム名ドミニオン
原 題DOMINION
プレイ人数2~4人
対象年令8歳~
プレイ時間30分程度
参考価格(¥)4,950円

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