ウヴェ・ローゼンベルク(Uwe Rosenberg)
1~4人 45分 8歳~
ゲーム概要
中世の農業をテーマにして、小麦を増やしたり、牧場を作って動物を増やしたりして点数を得ていき、もっとも点数を獲得することが目的です。
「アグリコラ」とは、ラテン語で「農民」を意味する言葉。舞台は17世紀ヨーロッパ。プレイヤーはここで農業を営む住人となり、資材を集めて家を建て、家族を増やし、畑を耕して収穫し、牧場を作って家畜を飼い、自分の農場を豊かにするのが目的です。
- ワーカーコマを使ってアクションを選ぶ
- 盤面の状況を見て、先のことを計画して点数を伸ばす楽しさ
- 本家「アグリコラ」より軽めながら、しっかりあるジレンマ
- 慣れてくると発展させる手順が決まるので物足りない
- ランダムなカードなどがなく、運の要素がない

終了と勝利条件
・14ラウンドを迎える
・ゲーム終了時、もっとも得点を得る
ゲームレビュー
ファミリーバージョン(Family Edition)とあるように、傑作ゲーム「アグリコラ」をファミリー向けにアレンジしたバージョンとなります。
盤面上にワーカー(労働者)を配置して各種アクションを行うことで自分の農場を発展させていきます。
配置可能な場所は決まっており、レンガや木を獲得したり、かまどを作ったり家を建てるといったアクションができます。
また、初めのワーカーは二人ですが、ワーカーを増やすアクションもあり、条件が整うとワーカーを増やすことができます。
ワーカーを増やすことで、1ターンで行うアクション回数が増えますし、最終的にワーカー1人につき3点となるのでどんどん増やしたいところです。
ですが、このゲームは食料を食べる「収穫フェイズ」があり、食料が足りないとマイナス点(物乞いチップ)をもらってしまいます!
そのため、食料を確保しつつワーカーを増やしていき、畑や牧場、建物をつくって小麦や家畜をふやしていくのがゲームに勝つポイントです。
初期の「木の家」を除く畑、家や風車などの建物タイルはすべて1ポイント、また家畜や畑にある小麦も最終的に1ポイントとなります。
かまどやパン焼き窯などがないと大量の食糧は得づらいので、まずはその辺りを建てながら徐々に農場を大きくしていきます。

あれこれ拡大していきたいが、そのための材料が足りない、そうかと思うと収穫の時期が来てゴハンタイム…材料を獲得するのは早いもの勝ちなのもポイントで、先読み力が問われます。
本家「アグリコラ」に比べるとルールがシンプル化されており、プレイ時間も45分程度に抑えられているので、ワーカー配置(ワーカープレイスメント)ゲームの入門としてオススメできます。
ゲームに慣れてくると、ランダム要素もないため発展させる手順が決まってくるので、物足りなくなる気がしますが、小学生くらいとも一緒に遊びやすいゲームだと思います。
慣れてきたら、対象年齢が上がってしまいますが、本家も是非どうぞ!
家族と友人の感想

よく遊んでいる。農業をやっている感じがいい。
やりたいことがいっぱい過ぎて、結構疲れるけど楽しい。(11歳時)

部屋をふやしたり、動物をふやしていくのがたのしい。ご飯をじゅんびするのがたいへん。相手にほしいものがとられるけど、おもしろくて、小麦をパンにするのも好き。(7歳時)

シンプルルールながら色々とやることが忙しく、ワーカープレイスメントの入門と言っていいと思います。慣れると物足りなさはありますが、充分楽しいですね。
某物語のように、まったり進行ではなくシビアな食料管理が求められる、キビシイ中世農業の世界が味わえます。

ゲーム情報
ゲームデザイン | ウヴェ ローゼンベルク(Uwe Rosenberg) |
アートワーク | クレメンス・フランツ(Klemens Franz) |
制作/販売 | 999ゲームズ(999 Games) ホビージャパン(HobbyJAPAN) |
受賞歴など | ― |
ゲーム名 | アグリコラ:ファミリーバージョン |
原 題 | Agricola: Family Edition |
プレイ人数 | 1~4人 |
対象年令 | 8歳~ |
プレイ時間 | 45分 |
参考価格(¥) | 4,000円 |
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